【ファゴット初心者のための練習方法を考える】

初心者の人に何かを教えるのって
なかなか難しいですよね


部活で後輩ができたとき
会社に新入社員が入ってきたとき


指導係を押し付けられて
あくせくしたことのある人は
きっと多いはず(^_^;)


何から教えて、
どんなふうに教えたらいいか迷うし、
ちゃんと教えてるつもりなのに
なかなかできるようになってくれなくて

 


「自分の教え方が悪いのかなあ~」
なんて思って、落ち込んでしまう。
なんてこともあったり…

 


効果的に指導するためには
マニュアルやガイドラインをつくって、
それに沿って練習を組み立ててあげることで
誰でも上手に教えられるようになります。


なので!


ファゴット初心者にレッスンするための
ガイドラインを考えてみようと思います。 

 


まず最初に教える順番ですが、
こんな流れが適してるでしょう。


呼吸法
 ↓
楽器の組み立て方
 ↓
楽器の構え方(姿勢)
 ↓
アンブシュア(口の形)

 


ファゴットを吹くのに必要な
呼吸筋を柔軟にして、
楽器の取りあつかいかたを知って
実際に音を出すまでの動きを覚える

 


スポーツに例えるなら、


体がスポーツの動きを覚えやすくするために
準備運動で柔軟にして
バットやラケットを持ち
構え方を覚えて
素振りをして球を打つまでの動作を覚える

 

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こんな感じでしょうか?

 


そして、実際に音を出して
どんなふうに練習を組み立てていくか


何か初めてのスポーツを
おぼえたり学校で習ったりするときのことを
思い出してみると、


①まずはボールに触れて慣れてみて
②ボールを床についたり投げてみたりして
③ボールを投げるフォームを覚えて
④遠くまで投げれるように練習する…

 

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こんな感じでステップを考えていくと

 

 


①開放音のFで遊んでみる
開放音のFは、抵抗が一番少ない音で
音色が安定している音なので
最初に出す音として適してます。


この音でリズムを刻んだり
すこし音をのばしたりしてみて、


ファゴットの音に慣れると同時に
呼吸法とアンブシュアをおぼえていきます。

 

 


②開放音のFを中心にスラーで音域を広げる
Fだけでは曲が吹けないので
音域をどんどん広げていきます。


すべての音域で
音色と音量が同じになるように
Fを中心に音域を広げていきたいので、


Fをすこしのばして、タンギングせず
そのままスラーで別の音に移ります。

 

 


③F-durのフィンガリングを覚える
簡単な運指で、音も抵抗なく出しやすいので
F-durを使って指や手首の形をラクにして
フィンガリングをマスターします。

 

 


④G音で音量のコントロールを覚える
開放音Fの一音上のG音は
ほどよい抵抗がある音で
音量をかえても音色が変わりにくいので


G音を使って最大音量広げて
最小音量も広げていきます。

 


mfからffまで音量を増していく練習と
mfからppまで音量を減らしていく練習


この2つの練習を、
自分の音を良く聴きながらするように
自分の姿を鏡で見ながらするように
指導していきます。


音量を変えても音色が変わらないように聴き、
アンブシュアや体に力が入っていないか
確認するようにします。

 

 


この4ステップを先輩や先生と一緒に
やることも大切です。


“マネをして覚える”というのも
上達するための練習方法のひとつですし、


『変なクセ』がつくのを防ぐ役割もあるので、
初心者にはかならず経験者がついて
練習しましょう!

 

 


音域と音量の拡大ができれば
曲を演奏することができるようになるので
ここまでをゆっくり時間をかけて
練習していきたいですね。

 

 


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